医療の世界と人生と健康

医療の世界と、人生と、健康と

私の父は、書類上、心不全でこの世を去っています。
仕事人間で、社員の健康診断は受けさせても、自分は、病気が見つかっても、仕事がとめられない、と言って、在職中、自分は健康診断を近くの開業医さんで受けていました。そこは、いまでいうかかりつけ医さんです。色々な事を知っているお医者さんでした。

 

退職後、本気で健康を考えないと、残りの人生、今度は、自分を大事にしてやる人生にしないと、と私は言ったのですが、結局、退職から10年も生きることができませんでした。
無理な生活、ストレス、不規則な生活、健康無視の食生活、これで腸を悪くし、手術、10数時間におよぶ手術でした。

 

一番しんどいのは、本人ですが、泊まりがけで仕事をしながら、看病した私も、ふらふらで、仕事中も眠ってしまいそうなくらい、疲労困憊状態でした。
家族全員の健康にも関係するのが、身内の病気です。

 

誰だって、健康で、一生を終えたい、しかし、病気をすれば、医療のお世話になります。
人によっては、がんの手術をする前の方が元気だった、と言う人もいますが、人命にかかわることなら、最善の方法をとることになります。

 

どのように自分の体と向き合うか、その人の人生ですからその人が決めることではありますが、家族は気が気ではありません。
それでも、本人が納得いく生き方ならば、医療の力に頼らず、終わる生き方を見守ることになります。

 

父の場合、次々、その後、病気が出て、本人の意思確認ができないまま終わりました。
生前は、退院するたびに、近所の方へも、知人にも、健康でいなければ何も出来ない、と言っていました。

 

これに気をつけて、あれに気をつけて、とアドバイスをするのが日課になっていました。

 

今考えると、父は偶然も重なって、最上の医療を受けられた幸運に恵まれたとも言えるのです。

 

素晴らしい先生に手術してもらい、それが最新の技術であったこと、その後も、脳梗塞の救急搬送で、
一命を取り留め、リハビリさえしていれば、相当に回復できる状況になったこと、最新の施設に優先的に入れてもらえたこと。

 

いくら健康で最後静かに逝きたいと思っても、人生は思うようにはいかない、父のことを振り返って思います。